世界が注目する材料研究で工学の新たな未来をつくる。
学科紹介
AI、自動運転、医療・介護、カーボンニュートラル、SDGsなどの実現には材料技術の支えが欠かせません。本学科では、物性物理工学と材料化学を基礎とし、発光ダイオードやレーザーに応用される半導体材料、グラフェン、機械構造材料、生体材料など、広範囲な材料の機能性や構造の基礎から応用に至る領域を学ぶことで材料開発のスペシャリストを育成します。
紹介ムービー
「材料機能工学科」の名称は、2014年にノーベル物理学賞を受賞した故赤﨑勇終身教授・特別栄誉教授によって発案されました。
本学科の学生が進学する大学院の材料機能工学専攻に所属し、指導的立場でご活躍されていた故赤﨑勇終身教授・特別栄誉教授の精神を引き継いで、青色LEDなどをさらに進化させ、社会に貢献する先端材料の研究・創製に取り組んでいます。
ポイント
カリキュラム
材料機能工学科では、様々な産業で必要とされる材料の性質・機能・その利用に関する科目を基礎から応用まで網羅し、横断的かつ専門的な知識・スキルを着実に習得できるカリキュラムとなっています。
1年次
専門分野への導入をスムーズにする科目として「材料機能工学概論」を設置。さらに材料機能工学の基礎となる「専門基礎」の科目が充実しています。
2年次
材料機能工学基礎科目に専門を学ぶための演習科目を設置。更に実験実習科目がスタートし、実験技術の基礎を身に付けます。
3年次
これまで学んだ基礎を生かした高度な専門科目を学び、さらに高度な実験にもチャレンジします(材料機能工学実験II, III)。「材料機能工学ゼミナール」では社会で活躍するOB、OG と交流し、卒業後のキャリアについて考える機会を提供します。
4年次
研究室での専門分野の研究がスタート。4年間の成果をカタチにする卒業研究に取り組み、年明けの卒業研究発表会をめざします。
- エレクトロニクス材料系
- 応用物理系
- 機械材料系
講義や実験実習の他、名城⼤学が開学100周年に向けて推進する「学びのコミュニティ創出⽀援事業」の制度を利⽤して、学⽣に様々な学びの機会を提供しています。
研究室紹介
材料機能工学科には、「エレクトロニクス材料系」、「応用物理系」、「機械材料系」の3つの材料系があります。学生は3年次までに受講する材料機能工学基礎科目や各材料系の専門科目、実験実習、更には大学卒業後の希望進路なども踏まえて、最も興味・関心のある分野と研究室を選択します。4年次からは研究室に配属され、卒業研究に取り組みます。
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エレクトロニクス材料系
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応用物理系
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機械材料系
エレクトロニクス材料系
ナノ・ナイトライド/カーボンなどのエレクトロニクス材料による青色LD(半導体レーザー)、VCSEL、μLED、DUV-LED/LDなど新規デバイスの開発に取り組んでいます。これらはAI、VR/AR、コロナウイルスなどの殺菌光源、光送電、可視光通信など社会の発展に寄与します。学生は、卒業(修了)後に電機・電子・自動車・材料メーカー等に就職しています。
科目紹介|1年次 電磁気学I及び演習 竹内先生
電磁気学では、電荷が形成するクーロン力と電流が形成するローレンツ力を学びます。この二つの力から電場と磁束密度という場を理解し、最終的にマックスウェル方程式を導出、そして様々な形で現代社会に応用されている電磁波の存在を把握します。これらを学ぶことで力学的な考えから電気回路的な考えへとスムースに移行できるでしょう。また、本講義では、演習により上記を道具として使えるレベルまで到達するよう配慮されています。
応用物理系
「光」を扱う研究室と「電子線」を扱う研究室があります。医療用小型レーザー光源の開発、光計測による新材料/先端材料の物性評価、電子線を使ったナノ材料分析などに取り組んでいます。応用物理系に進んだ学生は、卒業(修了)後に電機系や電子部品系のメーカー等に就職しています。
科目紹介|2年次 物性論Iおよび演習 今井先生
物性論Iでは、固体を中心とした物質で起こる物理現象を扱う学問である「固体物理学」を学びます。物性論Iでは主に結晶構造の種類、X線や電子線を利用した結晶構造解析の原理、結晶の結合力など結晶の基本概念を学びます。この学問の最大の成功例が半導体や超伝導磁石であり、パソコンやリニアモータなどに活かされています。
機械材料系
機械や構造物を構成する金属・セラミックス・プラスチックとそれらを製品にするための加工に関する研究開発に取り組んでいます。これらは自動車や航空機はもちろんのこと、生体用医療機器などにも使われ、豊かな社会生活の実現に寄与します。卒業(修了)後に自動車関連の部品メーカーを中心に幅広い分野に就職しています。
科目紹介|3年次 複合材料 榎本先生
複数の素材を組み合わせることによって単一の材料では実現することができないような優れた機能や特性を発揮する材料を複合材料といいます。この講義では、代表的な複合材料である繊維強化プラスチックについて、その構成素材・内部構造・成形加工法と優れた力学的特性が発現するメカニズムについて学び、材料の複合化による機能発現の基礎を修得します。
学生インタビュー
在校生の声
voice.1
学部2年生久保田光星さん
voice.2
学部3年生伊井詩織さん
voice.3
機械材料系 服部研究室学部4年生真柄沙織さん
voice.4
エレクトロニクス材料系竹内研究室大学院2年生松本浩輝さん
voice.5
応用物理系今井研究室大学院2年生宮田梨乃さん
大学院
更に高度な教育・研究のために大学院材料機能工学専攻があり、進学を推奨しています。2年間の修士課程、3年間の博士課程があり、半数の学生が卒業後に大学院に進学しています。材料機能工学科の大学院進学率は学内No.1です。これまで多くの学生が大学院で高度な専門知識や技術を修得し、大手企業の技術者や研究者などとして社会で活躍しています。
就職先一覧
学科卒業生・修士修了生
主要会社(2018~2021)
- 愛三工業㈱
- ㈱アイシン
- 愛知時計電機㈱
- 朝日インテック㈱
- 旭化成㈱
- ㈱アドヴィックス
- イビデン㈱
- オーエスジー㈱
- オークマ㈱
- 兼房㈱
- キオクシア㈱
- 京セラ㈱
- ㈱小糸製作所
- サンディスク㈱
- ㈱三五
- CKD㈱
- ㈱ジェイテクト
- 新電元工業㈱
- 新東工業㈱
- スタンレー電気㈱
- 住友電装㈱
- 住友理工㈱
- ソニーGM&O㈱
- 大同メタル工業㈱
- 大同特殊鋼㈱
- 大豊工業㈱
- 中部電力㈱
- ㈱デンソー
- デンソーテクノ㈱
- ㈱東海理化電機製作所
- 東海旅客鉄道㈱
- 東芝デバイス&ストレージ㈱
- 東芝マテリアル㈱
- トヨタ自動車㈱
- トヨタ車体㈱
- 豊田合成㈱
- 豊田鉄工㈱
- 日本ガイシ㈱
- 日本車輌製造㈱
- 日本電産㈱
- 日本特殊陶業㈱
- ㈱ノリタケカンパニーリミテド
- 林テレンプ㈱
- フタバ産業㈱
- ホシザキ㈱
- ㈱マキタ
- 三菱電機㈱
- 三菱電機ビルテクノサービス㈱
- 矢崎総業㈱
- ヤマザキマザック㈱